園芸関係のお仕事を、おもしろいやりかたで展開している古屋悟司さん(ゲキハナ)のお話がやっぱりおもしろかったのでシェアします。
以下は、古屋さんのご意見として記述します。
目次
- 古屋さんってどんな人
- 今の時期に合っている「循環のマーケティング」
- 循環のマーケティングとは
- 経営者である前に人としての幸せを考えた
- Youtube から見えてきた「循環」のカタチ
- 自分の「循環のカタチ」を考える
- 循環させる前提条件として
古屋さんってどんな人
ゲキハナ(感激安心のお花屋さん)を経営している人です。
- Youtube チャンネル登録者数10万人超え
- LINE公式アカウント登録者数1万人超え
- 経営本のベストセラーがある
といった実績を立てつつ、がんばりすぎずに自分(や社員)がたのしくやれる経営を実践しています。
8年かけてたくさんのトライ&エラーをやった結果、
「好きな場所で、好きな仕事をやる」
「毎日を楽しく過ごす & ちゃんと収入を得る」
がなんだかうまくいってきちゃっています。
今の時期に合っている「循環のマーケティング」
占星術として
「2020年までの200年間は、物質主義的な地の時代で、
それ以降の200年は、精神性やシェアが重視される風の時代へと変わる」
ということが世界中で言われていました。
新型コロナによる経済面に端を発した様々な変化が、それを立証していると言われています。
乗り物を使わなくなりおうち時間が増えたことで、人の発想(お金を使いたいと思う事柄)が変わりました。
経営者は、自分のやりかたがそれと合っているか?を見つめ直すことが大切です。
売るものが同じでも、やり方を変えることで心地よく行けるやり方があります。
2023年までは「地と風の移行期」。
いきなり全てが切り替わるわけではなく、両方をミックスするようなやり方で経営を回すのがしっくり来ます。
それが「循環のマーケティング」です。
循環のマーケティングとは
モノを買うとき、Amazonで一人でポチる以外の買いかたをすることって、ありませんか?それは、どんな時でしょう?
・・・そのモノのジャンルに詳しい友達に相談しますよね。
信頼関係のある間柄でインフルエンサーになれば、あなたがおすすめしたモノは、選んでもらえるのです。
この規模感をもっと広げた売り方が「循環のマーケティング」です。
それは、地に足をつけながらの「三方よし」。
これまでのマーケティング(宣伝による集客)も行いますが、そこに
- 自分が気持ちいいこと
- お客さんが気持ちいいこと
- お客さんじゃない人、世の中的にも気持ちいいこと(あのお店、いいよね)
を乗せるやり方です。
この発想は、経営者である自分をひとりの人間として考え直すところから始まりました。
経営者である前に人としての幸せを考えた
景気や収入が上がらない今の日本で経営をするにあたって、どんな生き方をしたいのかを考え直しました。
モノはとっくに溢れかえるほどあって、安くても殆どのモノが一定のクオリティを持っている。
だから、年収を上げるために頑張るよりも、いつも自分が心地よく整っていたい。
ひとりの人間として、休みをちゃんと取ったり、楽しめる人でありたい。
これまでの集客方法では、お客さんとビジネス以上のお付き合いがなくてつまらなかったし、関係性の薄さから厳しい声を頂くことも多かったのです。
素の自分でいられて楽しめるやりかたで事業を継続させたい、と考えました。
Youtube から見えてきた「循環」のカタチ
ブームになる前から、なんとなくYoutube動画は作ってあったのですが、
ネット記事では拾いきれない話を動画にして本格的に情報発信を始めました。
花屋さんなので、買ってきて庭に植えたお花をどう育てていくか?という話をメインにして、「お客さんに喜んでもらいたいっ!」を最優先にしました。
すると、コメント欄に質問が来るようになったので、LINEアカウントを作ってそこに来たすべてのお客さんの質問に全部答えてあげることにしました。
「ついでにうちの商品を売ろう」など一切せず、2年ぐらいコンシェルジュのように話をしていたら、おすすめしないのにゲキハナの肥料などが売れるようになりました。
話をしたお客さんとの関係性が熟していって、自分で調べて買ってくれています。
つまり、「1対1」の積み重ねをすることで得られる売れ方、を見つけました。
売り込まない、営業しない、目標をつくらない、結果にこだわらない。
交流しまくる。
仲良くなった人の滞りを流す(=問題を解消する)ことで相手が気持ちよくなれて、
そして仲良しの自分も気持ちよくなれる。
買わないで見ているだけの人も受け入れる。
(いつか、その人もイイネ!って言ってくれ始める)
経営なのにエゴっぽいものをすべて手放した先に「循環」というワードが見えてきて、
そういえば自然界も人体も「循環」で出来ていてうまく回っていることに気が付きました。
また、「3つのものが回る」という図は実は東洋的な発想で、西洋的な二元論(原因と結果をみる考え方)に限界が来ているという風の時代の雰囲気にも通じていました。
自分の「循環のカタチ」を考える
情報発信するにあたって、SNSを活用するなら自分に合ったものを選べばいいし、
SNSじゃなくても発信媒体は色々あります。
例えば、高齢者のかた向けにアピールをしたいなら、電話帳に広告を載せる方法がフィットしそうです。
オンラインだけでなく自分が好きなことでしゃべれる場所、地域コミュニティなどから気の合う仲間の集まりができたら、そこから自然と「循環のマーケティング」に繋がっていくこともあると思います。
2年ぐらいはかかると思いますが、収益化を早めたいなら、先に「シナジーマップ」を書いてみることをおすすめします。
人が集まる道筋を最低でも3つ、設計してみてくださいね。
循環させる前提条件として
「循環のマーケティング」は、こんな風に人間関係を耕しながら広げていける経営ですが、大切なコツがあります。
- 売る商品は、最低限 一流であること。
かたち・使い勝手など、期待を超えるものを用意したいものです。 - 「会社」ではなく「ひとりの人間」として情報発信をしよう
- 親密なプライベート感覚でやろう
「友達として対応する」「楽しかったから、時間外でもやっちゃった」感覚で行きましょう。もはやビジネスとは考えません。
なにか心に響いたことを、最初のステップとして是非やってみてください。
2年続けたら、新しい世界が見えてきますよ!
※古屋悟司さんの経営コンサルティングはこちらから