ママちゃんは最強漬け。

子どもの発達特性や不登校などの課題に寄り添うママの備忘録

発達障害グレーゾーンの子、大学合格(駆け足ver)

横浜市で2人の子どもを育てている母です。

2年ぶりに、発達障害グレーゾーンの子の近況を書きます。今回は駆け足で全体をざっくりお伝えしますが、ひとつの事例としてご参考になればと思います。

うちの子の特性

うちの子のひとりは、発達障害グレーゾーンです。IQは平均より少し上ですが、コミュニケーションや細かい作業の不得意さがあり、生真面目すぎる(自分の正義が強い)性質があります。ちょっとふざけたりする、いわゆる陽キャなクラスメイトをものすごく嫌う傾向があり、ストレスになりやすいです。

自分の意思で受験をして私立中高一貫校へ入学してからは、毎年度終わりに現担任先生から新担任先生に情報引き継ぎをしていただき、上手に様子をみてもらってきました。

高校後半から大学入学までの状況

高校2年次の途中で、ちょっとしたことからストレスが爆発して統合失調症を発症、うつ症状で1か月入院しました。

入院先の病院からは抗精神薬を多めに処方され、休むというより毎日ぐったりしている感じになったので、栄養療法を併用する心療内科へ通院を始め、食事内容の見直し(グルテンフリー、できるだけカゼインフリー、たんぱく質多め)と医療用サプリメントの摂取をはじめました。

退院後は、コロナ自粛期間だったため自宅でオンライン授業学習となり、家庭内では穏やかで通常に言葉のやりとりができ、自分で毎日かるい運動も心掛けるところまで回復しました。

 

高校3年次からは学校側で通常登校がはじまり、自身で登校を再開していきました。

栄養療法に即したお弁当とサプリメントを持たせ、留年なく無事に卒業しました。

中高一貫校で付属の大学もあったのですが、学内での成績がそんなに上位でもなかったり行きたい学科がなかったことから、内部進学ではなく他校受験へ切り替えました。

 

1浪となり、生徒ひとりひとりをよく見てもらえそうな塾を探して1年間通いました。

座席がランダムで指定されたりなど、競争感をあおられないシステムが充実しており、毎週カウンセリングもしてもらえました。この間も同様のお弁当とサプリメントを持たせています。塾生たちとの交流は、していなかったようです。

私立の理系大学に合格し、通学をはじめています。

私立大学での状況

うちの子は、自分が学びたい分野の学科があるかどうか、そしてカウンセリングルームなど学生を支援する仕組みがある大学を選びました。

自分から友達作りをしないタイプですが、知り合いが少しずつできている話を下の子には話すようで、下の子が情報をわたしに回してくれます(笑)。

 

人との関わり合いが最低限で済んだ予備校から、久しぶりに人間界へ戻っていったわけですが、いきなりのグループディスカッションも無事に済ませてきた模様で驚きました。

小中学校時代でそういう場面の折には、自分に合わない意見が出るとストレスが強く、最終的にはだんまりを決め込んでしまうこともありました。

先日大学でグループディスカッションをした時にも、自分の意見を出したけど結局少し違う案として班内でまとまってしまった、講評を聞いたあとは自分が出した案のほうがよかったかもねなんて話もしあった、なんてことを「落ち着いた様子で」話してくれていたようです(すべて下の子から聞いた話)。

 

うまくやれているか? よりも、

本人がイライラしすぎず落ち着いて状況をやり過ごしていること、

その後も感情的に引きずってストレスにしていないこと、

が重要だなと思いました。


そして栄養療法お弁当については、なんと本人から

「荷物になるし、学食にガパオライスとかいいメニューがある(肉も卵も乗っててグルテンフリー気味である)から、もう持っていかなくていいと思う」

と言われてしまいました・・・!

昼に飲むサプリメントは今も持って行ってくれています。

 

わたしは一生この子にお弁当を持たせ続けるものだと思って取り組んできましたが、

これからは本人が栄養療法(およびグルテンフリー)に即したお昼を自分で選ぶように任せて、家庭で出すごはんに注力していこうと思います。

 

【おまけ】

栄養療法お弁当を作るときに一番参考になった本です。
たまご焼きやハムのバリエーションも載っていて素晴らしいなと思いました。