子どもにメンタルの病気があるよ、二児の母です。
子どもに、主治医の指導のもと栄養療法(オーソモレキュラー)を実践して1年半が経とうとしています。
うちの子は、生来のアスペルガー症候群(発達障害のひとつ。うちの子は対人関係でストレスを感じやすい)がもとで高校生活の途中で統合失調症になり、自宅療養をしていました。
そこから栄養療法をはじめたところ、学年があがったタイミングで自ら学校へ復帰し、対人関係のストレスをけっこうスルーできるようになったりしていて、無事に高校生活をまっとうできそうなところまで回復しています。
今回は、子どものための取り組みである栄養療法を自分(ママ)にもやってみたら、よい効果がいろいろあった話を書きます。
なお、以下は自分の事情に沿って ママ=家庭を主にみている保護者 という書き方をしていますが、それぞれのおうちのご事情に沿って考えてもらえれば幸いです。
子育て中はママの体調を再優先すべきと思う理由
経緯を下に書く前に、今回の件を通してすごく大事なことがわかった!と思ったので、先に書いておくことにします。
子育て中のママは、自分の体調を第一に考えて、自分をいたわりながら活動していくのが正攻法だなぁと思っています。
なぜなら、家族全体の健康を守るために食事を用意したり環境を整えているのは、ママだから。
ママの自分が調子悪くなったことで、まず食事内容が崩れて子どもの体調にも影響してくるな~、と危機感を覚えました。
今は「自分がしあわせで健康でいられるにはどうしたらいい?」をよく考えて、出てきたことには手や時間をかけています。
ママの調子がおかしくなっていった経緯
さて。子どもの体調がよかろうが悪かろうが、わたし自身(ママ)の忙しさはあまり変わらなかったように思います。
コロナ以降は子どもたちが登校できず家にいることが多かったので、基本的に3食自炊の用意をしつつ家事をし、会社員として出勤し、副業までやってきました。
まあ丈夫で活動的なほうだ、と自分のことを評価してました。
それでも以前から生理前にはPMSがあり、そのタイミングでは体調は悪くないけどなぞの絶望感がやってきて、気持ちがひどく落ち込みました。生理痛は、最初の数日はちょっとある感じでした。
そして2か月前。
たまたま生理前に、夫と議論した日がありました。
わたしは、議論というものはお互いが知っていることのシェアであって感情を入れ込むものではない、という信条をもってきたつもりなのですが・・・
そのときは、細かいことをあれこれ聞いてくる夫にものすごく怒りを感じてしまって、彼をきつくにらみながら意見を話し続ける自分がいました。
彼はそのときの話題について何も知らないので教えてほしいからそう話していただけなのに(と後からよく分かりました)、わたしにとってはかなりつらくストレスフルな時間でした。
その直後にきた生理では、最初の2日間の出血がひどく、お風呂からあがるときにも出血が止まらない状況を始めて経験しました。
なんだか今までの調子じゃないな、と思い始めました。
その頃は1日を通してやる気が出なくなっていて、朝に家族分の食事は作るのに自分のぶんは面倒だから作らない、自分の朝食はプロテインドリンクだけでいいや・・・という事態に陥っていました。
そのうちプロテインドリンクでおなかをこわすようになり、ますますやる気が起きず、これまで出なかった頭痛まで出るようになってきたので、日中に横になったりしていました。
ママにも栄養療法が必要!と踏み切ったきっかけ
子どもがお世話になっている心療内科については、抗精神薬を少なく使いながら栄養療法(オーソモレキュラー)で不調を改善するという指針が気に入っています。
ここでは普通よりも細かい血液検査をすることで、足りていない栄養素を発見し、医療用サプリメントでそれを補う方法を重視しています。
この医院では「子どもを診るときはその母親も診る」という方針もあります。
子どもの食事を用意しているのは(基本的に)母親で、子どもに栄養的な問題があるならば母親も同じ問題を抱えているケースがあるからだそうです。
わたしはそこで、ハッと、夫との議論で自分の感情がコントロールできなくなっていたことを思い出しました。
先生に自分の体調不良について打ち明けたところ、すすめられて、初めての細かい血液検査をやってもらったら・・・
血液中、特に鉄分の量がすごく少ないという事実が判明しました。
元気だった頃は、献血にも行っていたんです、
そういえば、最近になって献血ルームで事前検査をしたら「あなたの血液は鉄分があと少しだけ基準よりも足りないから、成分献血という形でお願いできますか?」とお話しされたことを思い出しました。当時から足りなかったのね。。
生理で「出したくない血液を出さざるをえない」のが女性というものであるし、今回のおかしな生理で、血液といっしょに鉄分もどんどん外に出ていったんだろうなあ。。
栄養療法でママの体調がこう改善した
詳しい血液検査の結果に基づき、主治医から出された鉄などの医療用サプリメントを毎日飲むようになり、2か月が経ちました。
食事も、プロテインドリンクに頼るのはやめて、家族よりあとからでもいいから、ゆっくりと自分のぶんを味わって食べるようにしています。
気が付くと、以前に悩んでいたこういうことがなくなっています。
- 生理痛
- 生理前の、PMS的な気持ちの落ち込み
- 頭痛
- 日中に横になりたいぐらいの疲労感
特に、生理痛が一切なくなっていることには驚きました。
出血量がすごく減ったわけではないのですが、生理のある一か月を通して無事に活動できるようになってきています。
体や心が折れないための心がけ
ストレスで体調がおかしくなっていった経験から、自分の時間の使い方や気持ち的に「余白」を日ごろから確保しておくのが大切なんじゃないかな?と感じました。
なので、普段の心がけもこんなふうに変わってきました。
「日ごろから、ちょっと休めるように、手を抜けることは積極的に抜く」
栄養療法ではタンパク質を食事から摂取することも大切なのですが、一品料理やかんたんな料理方法、完成されているおかずも活用することで、キッチンでの作業時間が少なくて済むようにして乗り切っています。ずっと働く、ということをやらない。
「本当に好きで元気がでる食べ物を、確保しておく」
コンビニを見るだけでもおいしそうなものが溢れる昨今ですが、
本当に食べたい味は何?
ということを自分に問うてベストワンを買うと、幸福度があがりますね。。
手軽だからってそんなにあれこれ買う必要もないことも、分かります。
また、昔からとても大好きで癒される食べものを思い出しておくのもいい感じです。
わたしの場合は、大型のスーパーをずーっと見て考えていたら、瓶詰めサワーチェリーとカッテージチーズを乗せたクラッカーが大好きだったことを思い出しました。
それが確保できていると、小腹がへったときにてきとうな安い菓子を手に取るのではなくて「あー!これだよ!」と幸福感があがった状態をキープできるなあと感じています。
(チーズはタンパク質を補ってくれて腹持ちもいいからね。。)
あと、子どもに夜の間食であげていた「自分がにぎったおにぎり(みそぬり)」を自分で食べてみたら、口の中でほぐれていく感じも含めて、めちゃくちゃおいしいなと思いました。
このおいしさを子どもも味わっていたんだな、としあわせな気持ちにもなりました。
糖質カットもがんばってきたけど、幸せをカットしすぎていないか?
安いおかしよりこういうのを食べるなら随分ましでしょう?
とかいって、自分を甘やかしてはちょっと体重がふえたりしています。
それでも着られる服は世の中にいっぱいあるから、大丈夫そうです。
参考書籍
リンク
↑ おうちでできる栄養療法の基本について、マンガでわかりやすく書かれています。
リンク
↑ 栄養療法について、特に栄養の説明がしっかりなされている本。ただしここで推奨されているキレート鉄のサプリメントは、わたしはおすすめしたくないです。(あとで理由を記事にする予定です)