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この時代を共に熱く生きようというギフト - 久住ヒデトさん

先日終了した個展「種火ヲ絶ヤスナ。」(西荻窪)のレポートをもとに、現代アーティスト 久住ヒデトさんを紹介します。

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久住ヒデトさん(向かって左)

この壁面は個展のごく一部でしかないのですが、ひじょうにパワー溢れる空間だったことが分かるかと思います。

わたしが訪問していたときに通りすがりのかたがギャラリーに入ってきたのですが、空間や個々の作品に圧倒されて「買いたい。家族に相談する」と連絡をとっていました。すごいことです。


ヒデトさんの作品は、マーカーや絵の具の塗りとテキスト(書き)が幾重にも重ねられており、しぶきや雫による鮮やかな色彩がドーッと溢れています。

例えばバスキアが好き、ストリートアートが好き、といったかたのハートを一瞬で掴む力強さや勢い、華やかさをもっています。

彼が積んできた思いを汲むと、

このしぶきは彼が過去に流した悔し涙であったり、彼の熱い血潮であるかのよう。

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ヒデトさんは、役者として10年間活動をしたあと、

「何者にもなれなかった自分」を孤独と後悔と共に噛み締めながら、筆を走らせ続けた人。

その頃の自分や、時には悔しい思いをする今の自分に、言いたいことがめちゃくちゃある。

「自分の中の種火 - ワクワクやドキドキ - を絶やすな」

「自分の心を裏切るな」

「口角を上げて前に進んでやるんだ」

言いながら、今も筆を走らせ続けている。

 

強いアートが生まれるとき、自分の内面から湧きたつものがあるかどうかという要素のほうが大切だなと思っています。

彼は、何もなかった時期から描くこと=メッセージを画面にぶつけることで真摯に自分と向き合い続けているので、そこがガッチリと嚙み合っています。

 

作品名もストレートで、「こういう思いがある、だからこうして生きてやるんだ」というメッセージがとてもわかりやすい。

製作動機を小難しい文言で解説している作品というのも世間にはありますが、そもそもアートってそんなに難しくする必要ないと思います。

欲しい人は誰でも作品を手に入れればよくて、その敷居は日本でもだいぶ下がってきているようにも感じます。

となると、分かりやすさというのは大切な要素です。

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「僕らは答えを知っている」

上の作品について、ヒデトさんはこんな感じで解説しています。

「やりたいこと、やりたくないこと、好きなこと。

本当は自分で全部わかっているはず。

大きくて壊せないと思っている壁は、もしかしたら少しの勇気をもってぶっ壊せるかもしれない。いや、ぶっ壊そう。

あとから後悔する人生を送ってしまわないように。

笑って生きるために」

 

彼のアートが胸を打つのは、作品全体が「オレを奮い立たせるんだ」というマッチョな自己鼓舞であるだけではなくて、今ここを生きる「自分と似たような人たち」に向けた鼓舞でもあるところでしょう。

 

その愛がギフトとなり、観たひとの心を熱い抱擁のように包み込むのだと思います。

 

彼は何に描くかという辺りが自由で、段ボール、キャンバス布オンリー(枠なし)、額のアクリル板にも直接描いたりしています。

支持体がなんであれ重厚な作品が仕上がるというバランスが面白く、きちんとした値段がつきます。

 

今回の会場では、ロングコートの背中に絵を描くオーダーを実演していました。

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作品はちょっと手が届かない値段だったけど、小さい普段使いのものに描いてもらうおうかな。。といった依頼をしてみるのも楽しいと思います。

 

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