ママちゃんは最強漬け。

子どもの発達特性や不登校などの課題に寄り添うママの備忘録

手先が不器用な人向けかも、なミニ財布「コモド」

息子はアスペルガー症候群、二児の母です。

 

彼は小さいときから手先の不器用さがあり、中学生になっても靴ひもを結べません。できないことについては練習も大切にしていますが、できないことが色々あるという現実に加えて心にかかる負担が強い特性から、些細な「できないこと」については便利グッズでカバーもしています。

 

小さい頃は徒歩圏内でも一人で出歩くことを怖がりましたが、この頃はようやく、近所のお店に小さなおつかいを頼むこと(という練習)が出来るようになりました。

指がつっぱり易く、お財布の小銭入れをまさぐって手先だけで小銭を探すのに手間取ることもよくあるので、ちょっと工夫されているお財布がないかなと思っていた折。

やや値は張るのですが、ユリシーズという、元々はカメラアクセサリーを作っているショップ(!)にて、こんなお財布を見つけました。

  • ジッパーが大きくて、また力が要らずに開きやすそうなこと
  • ジッパーだから閉めやすく、また閉め忘れがない=小銭がこぼれないこと
  • バリバリテープのように、服にひっつく素材がないこと
  • 小銭を入れるスペースが浅いハンモックのようになっていて、入っている小銭が一発で見渡せること
  • けっこう小銭が入って折りたたんだお札も入るのに、ポケットに入る(=他人にお財布を持っていることを気付かれない)薄くて小さ目のサイズであること。防犯目線
  • 自分も、空手道場や小さなお使いに出向くとき、いつもの長財布でなくミニ財布を持っていけたほうが便利
  • 自分の好きなカラーがあった

こういった思惑から、使い勝手が良く色々なシーンに対応できるのなら、と購入に踏み切りました。

 

肝心の息子へ使用感を聞いてみたところ、まったく問題なく使えているようでした。お使いのときには必ずレシートを受け取ってくるようにさせているのですが、レシートも半分に折るだけで楽に入れられるようです。

よく考えたらこのお財布自体がなかなかマニアックなので、万が一落としたり盗られたりしたときにも「うちのだよ」とすぐ話が付くかもしれません。

 

大人の自分が使ってみると、特別な作り(コインスペース)は飾りのようなもので、革や優しめのジッパー(樹脂製)の手ざわりが嬉しかったり、シンプルな佇まいが気持ちよかった。

 

もちろん安いもので済むならそれに越したことはないけれど、値段はさておき、長く使っていけそうなものが手に入ると、日常の中に小さな喜びの種が増えるものです。

この場所から動けないなら、そこでの幸せについて精査すれば良いのだ。