万年筆インク画家です。
台風だとか地震が続いています。自分のところもけっこう強めに台風が来たのだけど、もう連絡をとることがないかも知れなかった遠方の知り合いから、「大丈夫だった?」とメールが来たのでした。
とても嬉しかった。
それから、コミュニケーションはまた少し続いた。
東日本大震災のときに作られた応援ソング「花は咲く」の歌詞では、
花は咲く
いつか生まれる君のために
なんて言葉がある。今回のやりとりでわたしは思った。
人間が咲かせられる「花」、それは、あたたかなねぎらいのコミュニケーションだ。と。
この歌詞でいうところの花とは、ありのままの花でも良いし、もしかして前を向こうとする人間の笑顔なのかも知れない。そこに、「ねぎらいのコミュニケーション」を足したって、いいじゃないか。
谷川俊太郎さんが「一輪の花のように、一遍の詩が書けたなら。」というタイトルだかなんだったか、そういう言葉をどこかに置いた。
自然のものは貴くて、ただ生まれるままの美しさに勝るものはないんだけど、大きな土地ごとの心配事をきっかけに日本のあちこちではおそらくきっと、たくさんの小さな花がぽっぽっと人間の心の中に咲いていて、日本の土地の全体がそういう花に包まれていたに違いない。