11月にして初雪の寒さに震えています、二児の母です。
というのは、春ごろに冬物の服やコートをまとめてクリーニング&保管サービスに出したのですが、返却日をもうちょっと先に設定してしまったからです。
唯一うちのクローゼットに残ったのが、総天然ファーのコートでした。「クリーニングできません」という類の素材だったからです。
初めて観に行ったミュージカルで偶然にも、このコートと毛並みのしつこさがそっくりな全身モフモフの猫キャラが出てきたので、わたしはこれを「キャッツのコート」と呼んでいます。
キャッツのコートは何年も前に、好きなブランドの2万円福袋を買ったときに入ってきました。
確かにコストパフォーマンス的にはすごい。驚きましたが、と同時に
「なんてことしやがる・・・!」
と思ったのも事実でした。
当時は1人目の子どもがまだよちよちしているうちで、仕事も少なめにさせていただいていた時期。出歩くのは、すぐ近くの職場・公園・スーパー・図書館ぐらい。
総ファーのコートをフサフサいわせて出歩くようなところでは・・・ないですね。
でも、すごくあったかくて、真冬には本当に頼りになるんです。キャッツ。
家の中は割と暖かいので(狭いから)、さほど厚着でない服の上にさっと引っ掛けて外へ出れば、雪模様の日でも大丈夫でした。
今年度はうれしいことに気さくなママンたちと出会う割合が高く、寒い朝の慌ただしさに負けて、場違いなキャッツのコートを引っ掛けて出かけていっても安心できるようになりました。そのまま、園児の見送りに出ます。
こんなモフモフの、非日常的なコートを着ているママンは100パーわたしだけ。
恥ずかしく、総ファーのイメージから「セレブなの?」と言われるという、それはもうおおいなる誤解も100パー招くもんですから
「高いものじゃないの、こういう経緯でうちに来ちゃったから、
意地でも着てるの~!(;´∀`)」
と、毎回説明します。
そうやってようやく顔出しの着ぐるみ(わたし)に慣れてきたママンたちが
「でも、いいよね~。こういうの。」
と言って、コートの毛並みをナデナデしてくれたとき、
わたしに電撃が走りました。
ナデナデされるって、なんて癒されることなんでしょう・・・!!!!!
そして、園児たちのお迎えにまたキャッツのコートを着ていくと、うちの子が
「ただいま~~!!」
と言って、普段とは違い、両手を広げてわたしのおなかに飛び込んでくるのでした。
おかえり~。モッフーン。
とわたしは、モフモフのおなかと袖で抱きしめてあげます。
キャッツのコートに気づいたよその子も、両手を広げて飛び込んできます。
おかえり~~。モッフーン。
子どもたちにモテるって、なんてうれしいことでしょう。
はなみずがついたって平気よ。
そんなわけで、この愉しみのために、まだまだキャッツのコートはわたしの断捨離リストから除外されているのです。ちっきしょー。