電車に乗っていると、女性向け雑誌の中吊りに「頑張ってる自分へのご褒美」といった文言を見かけることがあります。
クリスマスの雰囲気が近づくと、その言葉が今年一年の総括として使われるのか、コフレや期間限定商品の販促として頻繁に目にするように感じます。
男性からすれば「女性ばっか色々なご褒美が提示されていて、なんかズルい!」と思うことがあるかもしれません。
ただ、・・・あの言葉の本当の意味、ご存じでしょうか。
女性からは伝えにくいこともあるでしょうから、今日ここで書きます。
あれは、
「生理でも頑張ってる自分へのご褒美」
です。当然、生理前PMS(心身的不調)も含みます。
(事情がなければ)毎月のうち一週間ほどは必ず、大出血しつつメンタルや腹痛などの不調に耐えなければならない、いわば持病のようなものを抱えている、女性。
仮に男性が、同じような出血量の「痔」を慢性的に患っていて「必ず毎月このぐらいの日には血が出まくる」と分かっている状況でしたら、どうでしょう?
自分の尻から血が出るという事実だけで多分泣きますし、簡単に「トホホ」とかツイートする。普段の挙動でも「痛い~。」とかすぐ言って、隠さない。
ともすればそれを理由に、出来るくせにちょっとテーブルのドリトスを取ってもらうなどの甘えが生じる。(そういうとこもまぁ、好きだけどね。)
また、男性のほうが仕事などなどをする上で嫉妬や争いが激しく、使える手はなんでも使うという話を聞いておりますので、下手したら
「課長がアレの日に、長丁場の会議をセッティングしたれ」
といったおそろしい活用方法に転じる可能性もあります。
しかし女性はそれを当然の体質とみなしてぐっとこらえ、「生理痛だから」という言い訳を殆どせず、むしろ(余程のつらさでない限り)絶対に気づかれないようにしながら、男性と同じ職場・職種で働いています。
家族が居れば、なかなか代役がいない家事・育児といったおうちの仕事を、ほぼ毎日休むことなくこなしているのです。
そればかりか近年では、その両者をこなすワーキングマザーが増えつつあります。
まさに猛者(もさ)。守ってあげたいんだか守ってほしいんだか、もうわからない。
そして、他の女性が生理であれば、無条件でいたわります。
そんなわけで、女性に対しては「頑張った自分へのご褒美」というキャッチフレーズが最近、すごくフェアというか真理に思えてならないですし、あれはシーズンレスのものだという結論にも到達しました。
すべての女性の皆さん、毎月、ご褒美になんかやりましょう。
すべての痔持ち男性の皆さん