
本読んでまとめる、二児の母です。
2021年から取り組んでいた「栄養療法」を振り返る記事を、noteに書き起こしていました。
当時から自分のバイブルとなった読みやすい本があるので、紹介したいと思います。
(栄養療法やこの本を知った経緯については、当時このブログに書いたことがありますが、改めて書き直しておきます)
もくじ:
栄養療法って何?をわかりやすく
栄養療法(オーソモレキュラー)は、足りない栄養を血液検査に基づいてガッチリ補充することで、
広く「体調」―からだの疲れ、メンタルの落ち込み、アレルギーなどなど―やそれについてくる行動を改善していく治療法です。
具体的には、その人の足りない栄養素を補充しきれるように、食事内容を見直したり、必要があればサプリメントを使います。
この本ではそういった基本の解説をしつつ、「家庭でできる食事面の工夫」の話が中心です。
この本を手に取ったきっかけ
この本を知ったのは、子どもの主治医の受付に置かれていたのを、何気なく手に取ったのがきっかけでした。
中をパラパラとめくると、2人の子育てに奮闘中のママ「愛ちゃん」が主人公。
愛ちゃんの悩みは、毎日、朝からだるくて疲れがとれない謎の不調でした。
ほとんどがマンガで構成されていて、栄養療法のポイントがやさしく書かれており、
「これなら、私もサクッと読みながら、子どものために家で何かできそう!」
そう感じてすぐに購入。折に触れて読み返す、わが家の食卓改革のバイブルとなりました。
驚きの食バランス──わたしたちの常識は「糖質多め」
「あなたの〇〇は、栄養療法で絶対治る」というものではありません。
ですが、ふだん摂っている食事を意識して変えることで、心身に必要な栄養を日々補っていけるようになっていきます。
家庭科や社会に出てから、一般常識として得てきた栄養の基本からすると、この本の内容は新鮮でした。
主食 + たんぱく質 + 野菜など
この3つをバランスよく摂りましょう、と言われてわたしたちは育ってきたと思うのですが、
「正しいバランスって、なんだろう」と本気で考えたことが果たしてあったかな、
と気付かされました。
この本では、
「もっとたんぱく質を!糖質は減らしていい」
という提案がなされています。
「脳をはじめ、身体に必要な栄養とは何なのか」という説明に基づいて、食事内容にまつわる一般的な思い込みがいくつか外されていきます。
おやつに関しても、「甘いものが当たり前」だという思い込みが強烈だったことに気づかされました。
エネルギー源が貴重で手に入らない昔の時代だったら、確かに、甘いものも正義だったかもしれません。
食べ物の選択肢が豊富になった今の時代だからこそ、自分の身体を元気に動かしてくれるものを選びとるための学びが必要になってきているように思います。
私が取り入れてよかったこと
もともと3食作る生活をしてきたのですが、この本を読んでからは、
1日3食、毎回しっかりたんぱく質を摂る料理を考えるようになりました。
といっても、そこまで大きくは変わっていません。
例えば今、朝ごはんには意識してひとり1個分は卵を使うのですが、
これは卵がいろいろな料理に化けてくれて使いやすいことに改めて気付いた・・・というぐらいの感覚です。
また、スーパーでは冷凍食品などの様々なコーナーもよくチェックするようになりました。
手間なくすぐに使えるたんぱく源、けっこうあるな。と自分の視野が広がりました。
肉類を多く買うようになって食費が心配でしたが、
主治医の指導もあって米食がメインになり、小麦製品(粉や麺類)のストックやお菓子類・ジュースをあれこれ買わないようになったので、思ったほど増えていません。
それも大きな発見でした。
こんな人におすすめです
-
疲れやすい・落ち込みやすいなど、地味な体調不良が続いているお母さん
-
子どもが甘いものばかり食べたがる/落ち着きがないと感じている方
-
「今の食事内容で大丈夫なのだろうか?」となんとなく不安がある人
この本は、「じゃあ、明日から何を選んでみようかな?」がわかりやすく、
誰でも「やってみよう」と思える手軽なアクションが見える構成になっています。
読んでよかったと思う理由
個人的には、「3食作る」という生活スタイルを変えずに中身だけを工夫することで、家族や自分の体調に貢献できている実感があります。
ただでさえ忙しい家庭生活に、新しい作業を加えなくていい。
「内容を見直せばOK」というやりかたが嬉しかったです。
私は50代になりますが、栄養療法を始めて4年が経過し、
実は肌の調子がすごく良いです。
食事を改善することは、自分を含めて家族まるごとケアするということです。
これは結果として、コスパがとてもよい健康法なのではないかと感じています。