ママちゃんは最強漬け。

子どもの発達特性や不登校などの課題に寄り添うママの備忘録

【創作昔話】ガチガチ山

(ある晩の実話)

 

むすめ「マ~マ~~、かちかち山のお話してよぉ~~」

あうー。めんどくせー。

えー。では。

ガチガチ山の話をします。これは、うさぎとたぬきがガチのガチでたたかうおはなしです。

 

ガチのガチで戦いますので、うさぎはまずけんすいを100回やりました。すると、腕がムッキムキになりました。

次に腹筋を100回やると、お腹がムッキムキになってきんにくが6つに割れて、虫みたいなおなかになりました。

 

え~と・・・足はまだフワッフワでかわいいままだなぁ。どうしたらいいかな?

むすめ「スクワットしたら。」

そこでうさぎはスクワットを100回やりましたので、無事に足もムッキムキになり、超人みたいな身体になりました。

 

小学生の息子「顔は鍛えないの?」

・・・なんで、顔鍛えんねん。ああ、頭突きとかで攻撃できるようになってほしいわけね。それは顔じゃなくて、頭の骨の固いところだから。

そこでうさぎが石屋さんへ行きますと、石屋さんは「ちょうどおでこに当てるぐらいの、いい石あるよ」といって、大きな丸い石をくれたので、

うさぎは石に向かって100回頭突きをしました。

 

しかし、頭突きはきんにくじゃなくてほねを当てるだけですから、たくさんやってもムッキムキにはならずたんこぶがいっぱいできてしまいましたので、

うさぎは頭突きをやめて、その石でたくあんを漬けることにしました。

 

むすめ「しっぽは鍛えないの?」

 

しっぽは・・・小さくて丸くてフワッフワですが、これを鍛えようとうさぎは頑張って、仰向けになり「しっぽ立て伏せ」をしました。

なにぶん小さなしっぽを、ぴんとさせたり脱力させたりしますので、微妙~~に身体が上下します。

 

こうしてしっぽも地味にムッキムキになったところで、うさぎはたぬきのいるほらあなまで出向き

「やぁ~やぁ~~我こそは!」

と、"水曜どうでしょう スイーツ早食い対決列島" のものまねをしながらたぬきに戦いを申し込みました。

 

たぬきは、うさぎとまったく同じトレーニングをしておりましたのでムッキムキになって出てまいりましたので、お互いを見た瞬間に

 

「きもっ。」 「こわっ。」

 

と同時に言い合いました。

 

「何ソレ・・・。森の動物ちゃうやん。」

「もうイヤだわなんか。引いた~~。帰る。」

 

と言い合って、たぬきはほらあなへ戻り、うさぎは自分のおうちに戻りました。

 

すると、たくあんがいい具合に漬かりあがっていましたので、うさぎは白いほっかほかのごはんにたくあんをちょっと切って乗せて食べました。

うさぎは、美味しくできましたのでたくあんを、おじいさんおばあさんにおすそ分けに行きました。

「これ~~。頭突きの石を使ったらよくできましたんで~~。」

 

「うわっ。」「きもっ。」

おじいさんとおばあさんもうさぎのムッキムキ具合に引きましたが、頂いたたくあんをごはんに乗せて、のりでちょっと巻きながら食べました。おいしいなめこのお味噌汁もつけました。

 

「おじいさんや、ごはんとお味噌汁だけでは物足りませんねえ。」

「そうじゃな~ばあさん、ちょっくらたぬき汁でも用意しよか」

 

おじいさんは機関銃をかつぎ、おばあさんはバズーカ砲を肩へ乗せて、たぬきの住むほらあなへ出向き、一斉放射しました。

(爆音に次ぐ爆音)

 

ほらあなは煙と共にこっぱみじんになりました。

が!黒く激しい煙の中でゆらめく影がひとつ・・・

鍛えたたぬきは死んではいなかったのです。

 

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たぬき「じじいばばあ!喰らえ、俺の百裂肉球~~~~オラオラオラオラ!!!!!!」

老人2名「はうあ!!!!!!!!」

 

おじいさんおばあさんは、胸に北斗七星の傷を受けて倒れました。

うさぎは、「・・・ま、自業自得だよネ。」と言って、おうちに帰りました。

おしまい。

 

 

むすめ

「かちかち山のお話して~~~~!!!!!!!!!!」