発達障害グレーゾーンの子と引きこもりの子を見守る、二児の母です。
出産からそろそろ20年になりますが、最近は発達障害関連の本がいろいろ出ていてうれしく思っています。きょうは、マンガ形式で読みやすかった一冊を紹介します。
この本では、「発達障害グレーゾーン」という言葉の中にはさまざまなタイプの人たちが含まれていて、それぞれどのような特徴があるのかを説明しています。
「この人(子ども・大人)、行動が独特すぎるところがある。生活の中で困り感がある」
と感じることがあったら、その人の特徴にあうタイプを考えてみるのに、この本は入門的で良いと思います。
診断するかどうかは次でいいので、まずは知っておく、というのもその人を理解するにあたって大切なステップであると思います。
発達障害の正確な診断をするにあたっては、もちろん本や自分のアタマだけで済ませるのではなく、専門機関(発達障害に詳しい医院、地域の療育センターなど)に相談して一緒に考えてもらうのがおすすめです。
わたしはわが子のことを話す機会が多いので、「うちの子どうなんでしょうか」というご相談をきくこともあるし、大人の知人から「自分って発達障害かも」と相談されることもあります。
そこで感じるのは、診断名をどうしてもつけたがる人がけっこういるんだなぁ~ということです。
診断名は、その人を理解する手掛かりになるものです。
ふだんの暮らしに困り感があって、配慮を学校や職場に頼まないといけないだろうという場合、診断名があることで周囲も(制度的にも)手助けがしやすくなります。
昨今よくわかってきたこととして、グレーゾーンといって「〇〇タイプ寄りだけど、できる・できないことの偏りがゆるやかめ」「色々なタイプがからみあっている」人たちがいて、彼らもそれぞれに困り感があるということ。
こうなってくると、診断名をつけることにこだわって手間を重ねるというよりは
- なにが得意で、なにが苦手か
- どういう方法だったらできるようになるか
をていねいに観察して日々対応していくことに、やっぱり返るんじゃないかなと思っています。以下、本の末尾でくまの先生が話していることばを抜粋しておきます。
大事なのは
障害か障害でないかを
区別することではなく
その人の強みと弱い点を
きちんと理解し
適切なサポート支援や
トレーニングにつなげていくことです
おまけ
ちなみに、すごく似たタイトルの本があります。
下記は、自閉症スペクトラムの子の話に特化して「困ったあるある」ケースを複数紹介し、その対応策を紹介しているスタイルです。
これはこれで需要があると思いますので、おまけに紹介しておきます。