手も足も「せいかつ」に絡めとられまいと生きる、二児の母です。
これまでこのブログでもイラストを挙げながら記事を書いてきましたが、半年前ぐらいから、画材が万年筆と万年筆インク(染料インク)に変わっています。
きっかけは、伊東屋で「色彩雫」というきれいなミニボトルに包まれた万年筆用インクの佇まいに一目ぼれして、価格も手ごろだったから3色セットを買ったことだったかな。
ガラスペンでずっと描いてきたんですけど「万年筆インクで描いてる人っているのかな」と思って検索したらサトウヒロシ先生に行きつき、彼がインクの線を水筆でぼかす楽しさについて大々的に公開してくださっているのを、いつしか食い入るように見ていました。
あそうそう・・・サトウ先生、出したての書籍。
廉価版万年筆と水筆を、ぜひ合わせ買いしてみてください。
ガラスペンは、つけたインクは描けばすぐ減ってしまうので、描きたい線を描くにはまあまあコツが要ります。しかし、試しに一番安い国産万年筆を買ってみて、コンバーターなるもので好きな色のインクをいっぱい吸い込んで万年筆に充填しておけばずっと描けるじゃありませんか(笑)。なんせペン先が非常によく出来ていて、描いていて引っかかりもなんもなくつるつると滑り、気持ちいいことこの上なし。
ああ・・・最高の画材が見つかったな。
と思うと同時に、サトウ先生は万年筆や万年筆インクの新たな次元の扉を開いちまったなとも思いました。
なお、万年筆で描くとなると、インク色ごとにペンやらコンバーターを買わなければならない算段になってそれはそれで厄介(ペン軸は1つでコンバーターだけ取り換えてみる、といった荒業も試してますが基本的にインクはペンの中で混ぜるな危険)。なので、多色を使いたいときにはガラスペンも活用しています。
家族が全員出かけてからわたしが出勤するまでの午前時間には、必ず1作品描くようになりました。なんのバックグラウンドもありませんが「いつかは個展を開こう」と思うようになり、ついに今週は最初の足掛かりとして展覧会に1つ作品を掛けていただくことになりました。
朝に描いているものは、作品といってもA5ノートに小さく収まる程度。
なんせペン先からしてすらすら描けちゃうんで小一時間で完結しますし、ノートとしてたまっていったそれをうちの子が喜んで見てくれたりするんですよね。
作品はこんな感じで、インスタのほうに挙げています。(Twitterと連携させていますが、リンクしか載らないので全然ダイレクトじゃないですね~)
【作例1 おてがみに添える】
お花のところ、ペンでちょんちょんと点打ったところを水筆でちょいちょいとぼかして描いています。簡単すぎる。文字と同じ1色だけで描いても、統一感があってキレイですよ。
【作例2 藤井聡太6段】
ザツですし2色しか使ってませんけど、味わい出るなあと。
つーわけで、安い万年筆1本(最安はプラチナ万年筆preppy)でなんか描いてみて、安い水筆1本でそれをぼかすという遊びをわたしからもおすすめします。