5分待つところを10分にすると美味しい、という「10分どん兵衛」。
巷で話題ということだけがじわじわ伝わって来ているものの、どう美味しいのかがはっきりせずにモヤンモヤンしておりましたので比較検証します、二児の母です。
検証方法
普通サイズのどん兵衛2つを用意。
「もしや、10分どん兵衛はおあげが一層膨らむのか?」と思いこんでいたので、この時点で2品のおあげが同じサイズであることを確認。
電気ポットで沸かした熱湯を、向かって左へ注いで5分。
経過したところで、再度ちんちんに沸かしておいた熱湯を右へ注ぎ5分置きました。
いずれも、湯量はカップ内側の線まで(フタに記載の説明どおり)。
こうして、「10分どん兵衛」と「通常どん兵衛」が同時に出来上がることとなります。
たのしみ・・・
比較結果
10分どん兵衛(左)、通常どん兵衛(右)が同時に出来上がったばかりの時点で撮影。
【おあげ】
あれっ・・・?大きさに違いは無し。
通常どん兵衛(右)の一部がへこんだように見えていますが、なんとなく粉末スープがかかったせい、かもしれません。
食べてみると、なんとな~く、10分どん兵衛のほうが柔らかいような気がします。
言い換えれば「気のせい」レベルの差。
そもそもおあげは、固まったタンパク質が網状に結束している物質なので、大きさののびしろは一定のところまでのはず。麺のように「お湯に浸けるほど伸びる」ようなことはない、はず。
【スープ】
フタをあけて直ちに両者のスープの湯温を測ってみたところ、
両者とも熱湯を注いでスタートさせましたが、なぜか10分どん兵衛のほうが微妙に湯温が高い。これは、カップの保温効果が高く、フタをしたままであれば10分経過しても湯温がさほど変化しないことの証明になったように思います。
どん兵衛の容器ってすごい。
素早くすすってみたところ、このぐらいの温度だとアチアチでスープ飲めない。
ので、麺のほうばっか食べることにしました。
【肝心の麺】
形などをはっきり見たいので、両者とも別々のお椀へ手早くよそって食べ比べました。
まず、こちらが通常どん兵衛の麺です。
いつもの美味しいどん兵衛です。こんちは~。
麺にはほんのり芯があって、もちもちしている。
10分どん兵衛の麺です。
なんとなく、通常どん兵衛よりはちぢれがほどけて膨らんでいます。
当然ながらちょっと伸びており、ただし通常どん兵衛の麺とすぐさま食べ比べてみると、このような印象が並びます。
- やわらか
- ふわっと
- つるつる食べられる
- さらに噛みやすい
- わずかに、ぬめりが出る
倍の時間置いたけどまったくマズくはない、という点がすごいですね。マズくないのは、スープがあつあつだからということも関係があるように感じました。
お年寄りとか、ソフトなものを好むかたは喜ぶんじゃないかしら。
ちなみに、10分カマボコのほうも、通常カマボコよりなんとなくふわっとした食感になっています。
ごく個人的な結論
わたしのようにゆっくり食べる人からすると、10分どん兵衛の麺は「通常どん兵衛を食べ進んだ後半の頃のどん兵衛」であることに気づきました。
でもまぁ10分どん兵衛の「スープがあつあつのうちに優しい柔らかい麺」という組み合わせには新しさを感じますし、そこが推しポイントなのでしょうね。
もともとラーメンなどに於いてもちぢれ麺が好きなので、やはり、通常どん兵衛の麺をフタあけたときに最初にほぐす、あの高揚感が捨てがたい。そこを、最初っからマイルドにはしたくない。
ちょっとほぐれたところをすすってもちもち噛みしめる、いつものどん兵衛が・・・
ハアッ!!!!! 大好き!!
なので、10分置いて食べることはもうないと思います。
10分どん兵衛はゆっくり食べていると、後半の麺が伸びすすんで、さすがにブワブワした食感となってきます。そこがええ、っていうかたならいいですけど、早めに召し上がることをおすすめします。