俺は都会のベランダー。(ベランダでガーデニングをやってる人、の意)
ガーデニングが趣味です、なんてことを言うと、けっこうなかたが自分のことを
「あら、花を愛する優しい人なのね」
なんて印象をもってくださる。
だけど実際のところは全然そうじゃない。
いまぐらいの季節には毎日、ぽんかんの木や大好きなクチナシの木にやってくる青虫を鬼瓦みたいな顔して容赦なく虐殺している、二児の母です。
自分だって、出来れば無駄な殺生したくないわ。
ぽんかんはしょうがなかった。最初にベランダ・ガーデニングについて色々教えてくれてお世話になったかたが、持ってきてくれちゃったから。
あの頃のビギナー・ミーはまだ目がキラキラしていて、「ぽんかんなどの柑橘系の葉は、はらんでるアゲハチョウのメスに狙われる」という事実を知らなかったから。
(だから、「妊婦じゃないけど酸っぱいもの倶楽部※」総裁であるのに、レモンの木を買えないでいます)
中毒かってぐらい香りが好きで大切にしているクチナシの花の木には、別の青虫が来ます。ツノがついてるやつ。
彼らを見かけ慣れてる自分かて今回の話には画像を載せたくないんでもう口頭で説明するしかないんだけど、こいつは検索の結果、どうやら
公園の小木の辺りで、体がフカフカしてプイ~ンなんつって花のみつを吸って飛んでる一見かわいい虫(オオスカシバ)の子どもらしい。
で、青虫になる以前に退治できれば不快感も罪も軽いかと思って、阿修羅面・怒りみたいな顔で毎日葉っぱに卵が産み付けられていないかチェックするんですけど、
面白いことに、アゲハチョウとオオスカシバって、卵の形や大きさはほとんど変わらないのに産み付けかたが全然違うのね。
アゲハチョウはものすごくずさんで、すぐ見つかるようなところでもランダムに卵を「落としていく」感じ。外出するときは派手だけど汚部屋に住んでる女みたい。
オオスカシバはその点けっこうしっかりしてる。葉の裏だけに、わかりづら~いように卵をつけていく。地味なくせに、やらしい女ですよ。
そういえば両者は飛び方が異なっていて、アゲハチョウはひらひらフワフワ不安定な感じだけれど、オオスカシバは確か、ハチドリ(画像)みたいに飛びながら体を立てて一か所に留まっていられたりするので、産み付けるときの体勢の安定感が違うことに起因しているのかもね。
↓(青虫の話題ですが)安心してください、羽根、履いてます
そんなわけで、アゲハチョウが明るい日中にひらひらと優雅にベランダに舞い降りてくると、子どもたちは喜ぶけどわたしは憎くて憎くてしょうがないし(今度キンチョールを噴射してみようと思ってる)、
卵から孵った子どもたちには記事タイトルの台詞を心の中で毒づきながら、もうシュッシュ割りばしをふるってその場で切ってる。
まぁ、緑だけどね。
※ 妊婦さんは名誉会員とす
※※ 今週のお題「梅雨の風景」