可愛らしい子どものわがまま だけでない、高機能自閉症の特徴が絡んでいることなのだけど、
息子が、至極些細なことで不機嫌になる。
小さい頃は特に頻繁だった。(成長に伴ってだいぶ、頻度は下がりました)
例えば、むすめを保育園へお迎えにいく時間がきたから「靴下をそろそろ履いてね♪」とふつうに催促しただけで、
外出を拒否したり、こちらが悲しむこと(基本的に「自殺してやる」的なこと)をやろうとしたり、言うのであった。
そうなったとき、ちょっと前まではそれを本気にしてわたしがものすごくキレていたけど、
どうにか流せるようにもなったのであった。
もうだいぶ前のことになるけれど、
夕食どき、小さかった彼がまだ上記のことを引きずってブツブツ「もう死んでやる」とか言い続けていたことがあって。
もうアッタマきたと思って、
ちょうどガスコンロでお料理していたのがアガってきたんで
「串揚げ屋 アザさん」開店しました。
(めっさ早口のダミ声で)
「え"ぇ~~いらっしゃい・いらっしゃい、おぎゃくさん、
揚げたてのイ"カですよお"いしいですよ、こちらソースの小鉢でございやす、こちらにお好ぎなだけ漬げてお召し上がりくだざい」
息子「(・・・ニヤニヤ)ありがとうございます」 サクサク。
よし。
アザ大将、ここでてぇそう久しぶりに、おとっときの日本酒を一杯いただきながら営業を続けることにいたしやした。
息子「もう食べちゃった。串は~?(どうしたらいい?)」
「そこの箱に入れといてくだせぇ。
・・・へへ、おぎゃくさん、なんか今日いいことあったんすか」
息子「えっ?」
「なんかいい顔してたんで。へへへ。
(今日映画に連れて行ってあげたでしょうが!!!!)
・・・どんどんめいりやすよ、おぎゃくさん。
こちらまだお召し上がりになっていないんじゃね"ぇですかね、アスパラです。
今日のおすすめ中のおすすめ!さっぱりしやすよ」
息子「もし、すすめ中のすすめ!だったらどうする?」
(彼はこういう言葉もじり遊びが好きなんでごぜぇやす)
「そりゃいげねぇやおぎゃくさん、歩いて歩いて歩いちまうってが!
冗談言っちゃいげねぇ、崖があったらピュー(落下音)でござんすよ」
息子(爆笑)
・・・フー。機嫌、直ったな。
しかしわたしの大将癖のほうが直らなくなってしまい、
大将はお猪口にもう一杯淹れてちいさなおぎゃくさん2名様ぶんの「串揚げ定食」をお出ししつつ、向かいあわせに呑んだのでごぜぇやす。
息子「フー。ごちそうさまでした!!」
「お客さん、きれいに食べてくださいやしてま・ご・と・に・ありがとう~~ごぜぇ~やす。
お会計はこちらでごぜえやす、500円です。気をつけてお帰りくださぇ~やし」
息子「はいっ(ニヤニヤ)」
「また来てくだせぇよ。(後ろを向いて)おい、お客様2名様お帰りで~~」
「ありがとうございましたー!」
息子「今の誰の声?」
「厨房にいる他の調理スタッフの声」 ※ひとり二役
思いつきでやってみた「串揚げ屋さん」だったけど、うまくいった。
これだけ創意工夫して、まだ夕方の5時台なのでごぜぇやす。
※今週のお題「これ、うちのおかんだけ?」