息子には先天的なこだわりの強さがあって、小学校低学年ぐらいまではけっこう親が翻弄されていました。
療育機関に相談したところ自閉症の一種という診断がおりました(=症状名がついた)。
つまり、療育学としてある程度情報が集まっていてそのとおりの行動パターンをとるので、
症状名がつくことでようやく「ああ本当に情報どおりだ」って腑に落ちたりします。
腑に落ちれば「困らない」か、というとそういうわけでもなくて、
朝、ちょっとしたことでものすごく不安になって、小学校に行くのを嫌がる時期がありました 。
こういうとき、普通の親御さんだったら
◆抱きしめてあげる
◆不安に思っている事項を聞いてみて、"大丈夫だよ" ということを理屈で説明する
という対処を採ると思います。
しかし当時の息子の場合、抱きしめようとすると歯をむき出して怒るし、
それよりも何か強烈な「気分転換できるきっかけ」を与えるほうが、立ち直りがグンバツに早いのでした。
ある日そういう困った朝に、夫がミニ・ホワイトボードに創作したのが・・・
「ちんこまじん」
これに爆笑した息子は、それまでの泣き顔が嘘のように元気になって、登校していきました。
なかなか衝撃的だったのでつぶやきで晒したところ、友人一同も衝撃を受けたみたいで・・・
「こ、これは」
「下を向いてるのに足についてるたった2点で全体を支えるとは、硬さは申し分なしですね」
「いや、ちんこ聖人と呼ぼう。 肝心なところにちんこを描かないところがセンス」
また数日して、困った朝が再び訪れたので、夫が描く羽目になったのが
「ちんこまじんX」
(プロジェクトXのナレーションふうに)
ふえた。
肝心なとこにも、ついた。
・・・そしてまた数日後。最終形態(と願いたい)
「ちんこまじんX-K」
・・・どうしてKなの?
あと、なんで各ちんのところにポツポツがついてるの?
夫「毛が生えてるから」
息子が・・・腰になんか描いてるんだけど、これナニ?
息子「おび」
それから少しあと。
夫の友人とその息子と一緒に、「子どもの国」という大きな大きな公園に行ったのですが、
園入り口の歩道は「らくがき広場」といって、チョークがいっぱい置いてあって。
そこで息子が大喜びで最初に地面に描いたのが、「ちんこまじん」でした。
初対面の息子たち、速攻で意気投合してうんこちんこ描きまくった。
男子のDNAってこういう感じなのね。
嬉しかったけど、総括すると泣けた。
さらに後日談・・・
息子「おとうさん、ちんこまじんの必殺技を考えてよ!」
夫「えーと・・・
きんかくし 」
息子「ナニソレ」
夫「手がいっぱい出てきて、隠す」
もうこれ以上発展させんな。
というわけで、ゴールデンウィークはみなさまも是非、おたくオリジナルのヒーローを考えてみてください。雨天でも楽しめます。