わたくしアザさんは日々忙しいのですが、目新しいパン屋さんに行ける機会があると
昔ならではの「外側がガシガシしたドーナッツ」を売っていないか探す派です。
特に、レモンドーナッツといって、レモンの風味も入っているし形もレモンに似せてあるやつに目がありません。
今日はそういう機会に恵まれまして、パン屋さんに入ってから、おぼんを持ってドーナッツが集まってるコーナーを見ようとしましたら
リュックをしょった、背が高くて黒ブチメガネが似合うすてきなサラリーマン青年がその真ん前にじっと佇んでおりまして。
おこさまサイズのアザさんは右往左往。
しかしお目当てのレモンドーナッツが目に入ったのでわたくし、
「ちょっとすみません・・・」
と一声かけると、青年はさっと脇をあけてくれました。
アザさんは、たくさん山積みしてあるあまたのパンの中から一厘の迷いもなく、
目立たない下段棚のレモンドーナッツを(内心ウホウホで)トングでとっておぼんに乗せてゆきました。
お会計を済ませてお店を出ようとしたとき、その青年がお会計列に並んでいるのがたまたま見えたところ
彼、いろいろなパンと一緒にレモンドーナッツを1コおぼんに乗せてたんです・・・!!
ああ、そういえば彼、どれにしようか迷ってたから佇んでたんですね。
わたしがトングで即取りしたから、ソソられたんですかね・・・?(*´ω`)
こういうのって、なんか嬉しくなります。
青年がすてきだったので倍増しっすわ。
そういえば、ちょっと前にDVDレンタルのお店でも同じようなことがありました。
当時わたしは、たった一本しかない上にいっつもレンタル中になっている「酔拳」という映画DVDが返却されてくるのを心待ちにしていて(※兼業主婦です)、
時間帯を変えてはソレを見るためだけにお店に通っていたのですが
ある日、あったんです。「酔拳」本体が。
「ようやく、逢えたね・・・。」
心の声でそうつぶやきながら、「酔拳」DVD本体をレンタル棚から取り出してウットリ眺めていたところ(※兼業主婦です)、
同じアクション映画のコーナーでたまたま横まで来てたすてきなサラリーマン青年が、わたしが持ってるDVD本体をめちゃくちゃガン見していました(そっちを見なくても視界の隅でわかるレベルで)。
アザさんは仏のキモチで
「君が借りたらいいよ・・・。
君みたいな若い人は知らない映画だと思うけど、これすっげえ面白いから。」
と心の声でつぶやき、念願の「酔拳」本体をソッと棚に戻して帰りました。
ガン見してる対象がわたしじゃなくて「酔拳」のほうだとじゅうじゅうわかっていても、
しかも「酔拳」だから恋が芽生えるはずも100パーないんですけど、
なんか嬉しくなってしまったのでした。